学校連携プロジェクト

びはく★クロージング・イベント 学校連携プロジェクト
「美術館をキャンバスに~1本の線から~」報告

豊橋市美術博物館改修工事前の1階展示室をキャンバスとして提供し、市内小中学校の生徒たちに思う存分絵を描いてもらう学校連携プロジェクトを行いました。その内容と成果をご報告いたします。

募集
市内小中学校に向けて募集を行い、17校が参加表明。

参加希望校とミーティング
各校担当教諭が割り当てられた壁面を視察し、描くテーマを検討。

事前準備
事前に担当教諭が黒いラインを引きます。
境界線というだけでなく、道や線路、地平線、山の稜線など、
学校によってさまざまなイメージのラインが引かれました。
ルールは3つ。
黒いアクリルガッシュを使うこと、等幅になるように同一のローラーで引くこと、
起点と終点を他の学校とつなげること。

壁面にラインを引く教諭(八町小学校)

壁面にラインを引く教諭(八町小学校)

第2展示室のライン。このコーナーは、上を桜丘中学、下を二川南小が共同制作しました。

第2展示室のライン。このコーナーは、上を桜丘中学、
下を二川南小が共同制作しました。

制作開始
ラインの上下に生徒がテーマに沿った事物を描いていきます。
小学生はクレヨンを使って描きました。

制作前にプロジェクト担当の先生の注意や話を聞きます。(二川南小)

制作前にプロジェクト担当の先生の注意や話を聞きます。
(二川南小)

先生の引いたラインに沿って描きます。校区に市電が走る八町小のラインは市電の線路をイメージ。

先生の引いたラインに沿って描きます。
校区に市電が走る八町小のラインは市電の線路をイメージ。

低いところもしっかり描き込みます。新川小の壁画ではラインから下は海の中?

低いところもしっかり描き込みます。
新川小の壁画ではラインから下は海の中?

高いところは台に乗って描きました。天井までの空間を埋めるため、羽根井小は他日絵付けした紙皿を先生たちが取り付けました。

高いところは台に乗って描きました。
天井までの空間を埋めるため、羽根井小は後日絵付けした紙皿を先生たちが取り付けました。

コレクション展示見学
密を回避するため、参加人数の多い学校は合間に2階を見学。

2階のコレクション展示室で近世絵画を見学。担当学芸員による解説付き。(老津小)

2階のコレクション展示室で近世絵画を見学。
担当学芸員による解説付き。(老津小)

中学校美術部の活動
中学校は主に美術部の活動として参加。
使用した画材はアクリルガッシュです。

手前が青陵中、後方が中部中。密にならないよう可動壁を移動して制作にあたりました。

手前が青陵中、後方が中部中。

南部中美術部はスライドを投影して制作にあたりました。

南部中美術部はスライドを投影して制作にあたりました。

豊城中学校は、玄関ホールを飾るペナントを担当。
館内の雰囲気は一気にお祭りモードに。

豊城中5,6,7組7名によるペナント。玄関ホールだけでなく展示室の入口・出口、ラウンジにもペナントを飾りました。

豊城中5,6,7組7名によるペナント。玄関ホールだけでなく展示室の入口・出口、ラウンジにもペナントを飾りました。

作品完成
中には完成後もねばり強く手を入れたり、
ペナントやオーナメントを追加する学校も。

詳細を見る(リンク:完成壁画)

壁画公開
当日は豊橋公園で市内小中学生の作品展示「子ども造形パラダイス」が開催され、
多くの来場者でにぎわいました。

公開日の会場

公開日の会場

公開後(工事休館)
展示室壁面は現在張替えを行っていますが、
壁画の写真を美術博物館の周囲にめぐらされた工事用フェンスに掲示しています。
豊橋公園にお越しの際にはぜひご覧ください。

工事用フェンスを飾る壁画写真

工事用フェンスを飾る壁画写真


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この記事は 2022年12月02日に更新されました。

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