土製紡錘車

時代/弥生時代後期(約1,800~1,700年前) 種別/土製品 所蔵/豊橋市美術博物館 展示/2階第1展示室

土製紡錘車

表側の龍の絵(左)と裏側の蛇と考えられる絵(右)

解説

石巻本町の高井遺跡の環濠からは、龍の絵が描かれた土製紡錘車が出土しています。 土製紡錘車は直径6センチメートルほどで円盤形をし、中心には8ミリほどの穴があいています。紡錘車は糸を紡ぐ道具である紡錘(つむ)に取り付けられた錘(おもり)です。高井遺跡のものは土製で、表には龍、裏には蛇と考えられる絵が描かれていました。 龍は古代中国で作り出され、蛇のような胴に爪のある足、角の生えた頭をもった想像上の動物です。蛇と共に水に関係する神として、中国だけでなく、広く東南アジアに知られています。日本には弥生時代に、このような考えがもたらされました。 龍を描いた土器は弥生時代の西日本に見られますが、出土例はそれほど多くありません。

この記事は 2014年02月05日に更新されました。

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