土偶型容器(白石遺跡)
- 時 期:縄文時代晩期(約2400年前)
- 種 別:考古資料-土製品
- 出土地:白石遺跡
- 所 蔵:豊橋市美術博物館
解説
白石遺跡は、弥生時代前期の環壕と遠賀川土器の出土で知られる遺跡ですが、縄文時代の遺物もたくさん採集されています。 この土偶型容器は、縄文時代晩期に作られたものです。「土偶」の流れをくむうつわで、人間をかたどった壺状の容器です。ここにあげたのはその顔の部分の破片で、うつわの口にあたります。 白石遺跡の土偶型容器は、ヘラを突いてつり上がった目や小さな口を、さらにT字形に隆帯を貼り付けて眉や鼻を表現しています(鼻は取れています)。 顔に縦横に描かれた線は、恐らく当時の人々が顔に描いた入墨を表現したのでしょう。こうした特殊な器は「第2の道具」と呼ばれ、石棒や石冠などとともにマツリに使われました。この記事は 2024年02月08日に更新されました。