蔵骨器(西新屋古墓群)
時期/鎌倉時代(約700年前) 種別/考古資料-陶器(瓶子) 出土地/西新屋古墓群 所蔵/豊橋市美術博物館 展示/2階第1展示室

蔵骨器
解説
中世になると、仏教の浸透とともに火葬が普及し始めました。そして火葬骨を収納するための容器(蔵骨器)が使用されるようになります。 蔵骨器はすべての人々に用いられたものではありませんでした。蔵骨器には一般に貴重品とされるものが多く、武士や荘園領主、僧侶など経済的に恵まれた一部の人々だけが使用したと考えられます。 西新屋古墓群で出土した蔵骨器も、古瀬戸の瓶子(へいし)や渥美窯で焼かれた壺など、当時の高級陶器が使用されていました。瓶子は灰釉のかけられた優品で、火葬骨を入れやすいよう口の部分を取り払ったものがありました。この記事は 2014年02月11日に更新されました。