子持勾玉(保美貝塚・白石遺跡)
- 時 期:古墳時代中期(約1500~1400年前)
- 種 別:考古資料-勾玉
- 出土地:白石遺跡、保美貝塚
- 所 蔵:豊橋市美術博物館
解説
子持勾玉は勾玉の一種で、大きな勾玉の背・腹・側面などに小さな勾玉がたくさん付いた形をしています。滑石という柔らかな石で作られているものが多く、黒っぽい色をしています。子持勾玉は、石で作られた剣・斧・鎌などの模型である石製模造品と共に出土する例が多く、古墳から出土するのは極めて稀です。ほとんどは集落やマツリ関係の遺跡から出土しており、祭祀用具であると考えられています。 豊橋市では石巻本町の白石遺跡から1点出土しており、背と腹の子は二個一対の突起がありますが、両側面には独立した突起が4個ずつあります。また渥美町の保美貝塚出土品は、白石遺跡例よりも太く作りが簡略化されており、全面に無数の穴が穿たれています。この記事は 2024年02月08日に更新されました。