土偶型容器(白石遺跡)
時期/縄文時代晩期(約2400年前) 種別/考古資料:土製品 出土地/白石遺跡 所蔵/豊橋市美術博物館 展示/2階第1展示室

土偶型容器(表面(左) 裏面(右))
解説
白石遺跡は、弥生時代前期の環壕と遠賀川土器の出土で知られる遺跡ですが、縄文時代の遺物もたくさん採集されています。 この土偶型容器は、縄文時代晩期に作られたものです。「土偶」の流れをくむうつわで、人間をかたどった壺状の容器です。ここにあげたのはその顔の部分の破片で、うつわの口にあたります。 白石遺跡の土偶型容器は、ヘラを突いてつり上がった目や小さな口を、さらにT字形に隆帯を貼り付けて眉や鼻を表現しています(鼻は取れています)。 顔に縦横に描かれた線は、恐らく当時の人々が顔に描いた入墨を表現したのでしょう。こうした特殊な器は「第2の道具」と呼ばれ、石棒や石冠などとともにマツリに使われました。この記事は 2014年02月04日に更新されました。