公文遺跡古墓出土品
- 時 期:平安時代後期(約900年前)
- 種 別:考古資料-陶器、人骨
- 出土地:公文遺跡
- 所 蔵:豊橋市美術博物館
解説
この古墓は、公文遺跡の東端、標高1.7メートルほどの低い場所にありました。規模は、長さ2.2メートル以上、幅0.8メートルほどの土壙墓(どこうぼ)で、中からは多くの炭と共に大腿骨や脛骨などの人骨が見つかっています。そして、これに供えられるようにして多くの土器が出土しました。 土器は、灰釉陶器(かいゆうとうき)の広口瓶が頭部付近に置かれ、これ以外は脚部あたりにまとめて据えられていました。いずれもほぼ完全な形のもので、灰釉陶器の小碗と深碗や、灰釉陶器の素地と考えられる碗や托(たく)などがあり、特に托は14点も出土しています。この記事は 2024年02月08日に更新されました。