魚介図
鈴木拳山(1842-1915)

魚介図(ぎょかいず)
解説
鈴木拳山は、江戸末期に下地に生まれ、画を稲田文笠、その後鈴木鵞湖に学んで研鑽を積みました。そして明治以後、崋椿系一色の豊橋の画壇の中で文晁系の画法を受け継ぎ、独自の世界を築き上げて活躍しました。特に魚を描くのを得意とし、京都画壇の巨匠・竹内栖鳳が拳山の魚の画を珍重し画室に掲げていたという逸話が伝えられるほどです。 本作品は、魚が画面一杯に生き生きと描かれており、まさに拳山の真骨頂を示すものとなっています。この記事は 2014年02月11日に更新されました。