豊橋市民俗資料収蔵室
豊橋市民俗資料収蔵室は現在市内に唯一残る木造校舎である旧多米小学校校舎を利用しております。ここでは市内および東三河地区より収集された民俗資料を収蔵し、資料の公開を行っております。5つに分かれた展示室ではそれぞれ、「養蚕・戦争」「製糸」「生活」「漁業」「農業・林業」というテーマが設けられ、生活に根ざした道具から、戦時中のくらしを伝える道具、近世・近代を通じて当地方で発展した産業まで紹介しております。 すでに失われ目にする機会のない道具とのふれあいは、子供には体験と学びの場を、大人には懐かしい再会の場となることでしょう。
豊橋市民俗資料収蔵室本棟(旧多米小学校本校舎)・同西棟(同西校舎)が、国登録有形文化財に登録されました(平成29年)。
設立経過
昭和41年4月に発足した近世民俗資料調査委員会が中心となって、市内の嵩山地区・高塚地区及び北設楽郡東栄町・豊根村などで収集をはじめました。その後、市内各地の海苔・養蚕製糸・農耕、その他の民具を収集し、それらの資料を収蔵展示するために旧多米小学校校舎の改修整備を行いました。昭和53年5月27日からその一部を一般公開し、さらに翌年5月から豊橋市美術博物館の附属施設として正面棟全室を公開しております。以来、多くの皆様より貴重な民具をご寄贈いただき、その収蔵資料数は現在約3500点におよびます。生活様式の著しい変化の中で急速に失われつつある民具を後世に残してゆくために、今後も皆様のご協力をお願いいたします。
施 設
敷地 9032.49㎡ 建物 1,053.14㎡(うち展示棟623.02㎡収蔵棟312.43㎡)
展示室
- 養蚕用具展・戦時中のくらし展示室
- 製糸用具展示室
- 生活用具展示室
- 漁業用具展示室
- 農業・林業用具展示室
収蔵資料
約3,500点(内展示資料約1,000点)
公開日時
毎週土日及び祝日(午前9時30分-午後4時) *ただし、年末年始(12月29日-1月3日)を除く
交通案内
市電「豊橋駅前」より「赤岩口」下車、豊鉄バス飯村岩崎線乗り換え 61系統「民俗資料収蔵室前」下車、徒歩1分
この記事は 2014年02月03日に更新されました。