豊橋市指定史跡・吉田城址は、徳川四天王筆頭である酒井忠次や、世界遺産・姫路城を現在の姿に改修した池田照政 (輝政) など名だたる武将が城主を務めた、東海地方でも屈指の城郭です 。現在でも豊橋公園を中心に 、石垣や土塁、堀などの貴重な遺構が残されています。
このうち、石垣の一部には長年にわたる損傷が蓄積し、崩落などの危険性が指摘されています。このため、計画的な解体修復工事と、石垣の解体に伴う発掘調査を行っています。
一般の方を対象とした現地説明会を、下記の日程で開催します。
【 吉田城址の石垣発掘調査の現地説明会 】
日 時:令和5年11月5日(日) 10:00 ~ 12:00 、13:30 ~ 15:30
会 場:豊橋公園 本丸広場 (受付:本丸広場 南側 入口)
内 容:発掘調査を担当した学芸員による解説のほか、
石垣の内部構造や石垣刻印、出土遺物を間近で見ることができます。
その他:①時間中は、調査現場の解説と見学を随時おこないます。
②少雨決行・雨天中止(中止の際は、美術博物館HPでお知らせします)。
③午前・午後それぞれの早い時間帯については、混雑が予想されます。
時間内は常に受け付けていますので、余裕をもった来場にご協力 ください。
写真:石垣刻印「山田」(左) ・ 「 二 」(右)
【 ポイント 】 お城ファンに大人気の石垣刻印が、数多く発見されました!
石垣の解体に伴い、新発見13個を含む、14石・21個の石垣刻印が確認されました。新発見の刻印のうち、徳島藩主・蜂須賀 至鎮(はちすか よししげ)に関連する「山田」や、長州藩主・毛利 秀就(もうり ひでなり)に関連する「二」は、吉田城の石垣が築かれた経緯(名古屋城の石垣との関係)を検討する上でも重要です。
【11月5日 追記】
本日の現地説明会は、好天のもと非常に多くの方にご参加いただきました。
ご来場ありがとうございました。
本日の配布資料は下記リンクからご覧ください。
R5.11 吉田城址 発掘調査現場公開資料(PDF:6MB)