眼鏡下池北遺跡

  • 所在地:豊橋市牛川町字東側
  • 種 別:埋蔵文化財包蔵地-散布地
  • 時 期: 縄文時代

解説

豊川下流左岸の段丘面(牛川面)に立地する縄文時代早期初頭(約9,500年前)を中心とする遺跡で、豊川支流の眼鏡川に開削された谷に臨む緩やかな斜面に広がっています。土地区画整理事業に伴い、平成17年から11回にわたって発掘調査が行われました(平成30年現在)。現在は、造成により、往時の面影はほとんどありません。 調査では、縄文時代早期初頭の押型文土器や撚糸文土器とともに、竪穴建物跡やたくさんの炉穴が見つかりました。中でも、煙道付炉穴と呼ばれる、地面を掘り窪めてトンネル状に煙の吹き出しを設けたものは、東海地方ではこの時期に特有のものです。当時、遺跡周辺が住みやすい環境であったことから、この場所にくり返し住みついたのだと考えられます。初期の縄文集落を考える上で重要な遺跡です。

検出された遺構

煙道付炉穴

この記事は 2024年02月08日に更新されました。

arrow_drop_up ページの先頭へ arrow_left 前のページへ