蔬果図
- 作 者:渡辺小華(わたなべ しょうか、1835~1887)
- 時 期:明治7年(1874)
- 種 別:歴史資料-絵画(絹本着色、1幅、162.6×70.8)
- 所 蔵:豊橋市美術博物館
解説
渡辺小華は、渡辺崋山の第二子として江戸末期に生まれ、画を椿椿山に学び、明治初期に花鳥画に独自の世界を築きました。特に、豊橋にいた中でも明治10年(1877)から15年を小華の百花園時代と呼び、身近な草花の写生に基礎をおいて数多くの質・量ともに優れた作品を残しています。 蔬果図は、輪郭線を用いず鮮明な色彩を施した没骨画で、崋山・椿山と関東系の南画壇で取り入れられ広まっていった、いわゆる南田様式画風の典型的作品とも言えるものです。小華を考える上では重要な作品といえるでしょう。この記事は 2024年02月08日に更新されました。