毛彫文馬具(上向嶋2号墳)

  • 時 期:古墳時代後期(約1350年前)
  • 種 別:考古資料-金属製品
  • 出土地:上向嶋2号墳
  • 所 蔵:豊橋市美術博物館

毛彫文馬具

毛彫文馬具

解説

上向嶋2号墳から出土した金銅製の毛彫文馬具は、関東や東北地方などで出土例が知られ、東国を中心に分布する馬具です。金銅製の薄い板にタガネなどで文様を彫り込んでいて、杏葉や飾り金具などに花形文や唐草文などが見られます。 こうした毛彫文馬具は、畿内政権が東国の豪族に与えたものと考えられています。古墳時代後期、それも終末期(7世紀)になると、前方後円墳や大型の古墳が造られなくなります。そうした中で、上向嶋2号墳は石室の規模や副葬品の内容から首長墳に位置づけることができる古墳です。

この記事は 2024年02月08日に更新されました。

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